どうも。くれとむです。
本記事では、未経験がAWS認定デベロッパー アソシエイト(DVA)に合格した方法をご紹介します。
- 勉強期間:1ヶ月半(40時間ほど)
- 資格取得日:2022年9月20日
- 資格保有時点でのAWS実務経験なし
- 対策:参考書、Udemy教材、AWS WEB問題集、AWS Blackbeltの活用
- IT系の保有資格:AWS認定(CPP、SAA、DVA)、基本情報技術者
- 経歴:2年目のシステムエンジニア
SAAを取得してから1ヶ月半後にDVAの資格取得をしました。
DVAは参考書の数が少ないですが、模擬問題やAWSの公式資料で対策することで未経験でも合格可能な試験だと感じました。
本記事の学習方法がこれからDVA取得を目指す方にとって参考になれば幸いです。
Contents
デベロッパーアソシエイト(DVA)とは?
AWS Certified Developer – Associate は、AWS のコアサービス、使用、基本的な AWS アーキテクチャのベストプラクティスに関する知識と理解、および AWS を使用したクラウドベースのアプリケーションの開発、デプロイ、およびデバッグの習熟度を示します。この資格の取得に向けて準備し、取得することで、認定者はより大きな自信と信用を得ることができます。AWS 認定開発者のいる組織は、競争上の優位性をもたらし、ステークホルダーと顧客の満足を確保するために適切な人材を確保することができます。
AWS公式サイト AWS Certified Developer – Associate より
これからAWS試験を受ける方は、以下の順番で試験を受けることをオススメします。
CCP → SAA → DVA → SAO
CCP:クラウドプラクティショナー
SAA:ソリューションアーキテクト アソシエイト
DVA:デベロッパー アソシエイト
SAO:SysOpsアドミニストレーター アソシエイト
まだSAAを取得していない方は、まずはSAAの資格取得を目指すと良いでしょう。
以下の記事では、SAAに合格するための対策法などまとめています。
試験概要
DVAは、全部で11種類あるAWSの公式認定試験の1つで、難易度は中くらいです。
実際に試験を受けてみて、アソシエイト試験の難易度はSOA > SAA > DVA だと感じました。
(DVAはUdemyやWEB問題集の模擬問題と同じような問題が本番でも出たので、対策がそのまま点数に反映されました。)
- レベル: アソシエイト
- 時間: 130 分
- 受験料: 20,000円(2024/4/1から適用)
- 形式: 65 個の質問 (選択肢式と複数回答式のいずれか)
- 配信方法:ピアソン VUE および PSI、テストセンターまたはオンラインでの監督付き試験
試験時間、問題数はSAAと一緒で130分で65問です。
長めに設定されているので問題を解き終わる前に時間切れになることはないと思います。
僕が試験を受けた時は、見直しの時間を含めても1時間ほど余りました。
試験範囲
AWS公式サイトのデベロッパーアソシエイト試験範囲からポイントを抜粋します。
試験前に、以下をお持ちであることをお勧めします。
- 最低でも 1 つのハイレベルプログラム言語についての深い知識
→AWS Lambdaのコードは、主にPythonやNode.jsなどの言語で記載されるため。
→ただ、試験合格だけを目指すならばプログラム言語に関する知識は必要ない。 - AWS 責任共有モデル、アプリケーションライフサイクル管理、開発プロセスにおけるコンテナの使用を含む、AWS のコアサービス、サービスの使用、およびベーシックな AWS アーキテクチャベストプラクティスの理解
→DVAの出題範囲の各サービス概要と用途を覚えておく。 - AWS を使用したクラウドベースのアプリケーションの開発、デプロイ、デバッグ、およびサーバーレスアプリケーションのコードの記述について習熟していること
→AWS Elastic Beanstalk、CloudFormation、CI/CDなどの概要を理解しておく
- AWS のサービスの主要な特徴を識別し、AWS のサービスの API、AWS CLI、SDK を使用して、アプリケーションを記述する能力
→Amazon API GatewayやAWS X-Rayなどの概要を理解しておく - クラウドネイティブアプリケーションの基本的な知識を活用してコードに記述する能力
CloudFormationやLambdaのコードを読み解けるようにしておく
(Resource、Mapping、Parameterの役割など) - AWS 上でコードモジュールを作成し、管理およびデバッグする能力
DVAで対策したこと
- DVAの参考書を読む
- Udemy教材で試験範囲を網羅
(試験範囲の講座は英語のみ) - AWS WEB問題集を解く
- AWS サービス別資料の活用
DVAの参考書を読む
以下の参考書では、DVAの試験範囲の各サービス概要をひと通りざっくりと学ことができます。
初めは内容が難しく感じるかもしれませんが、UdemyやWEB問題集と併せて学習することで徐々に理解を深めることができると思います。
ちなみに、Kindle版ではなく、紙の方を購入することをオススメします。
模擬問題が多数収録されているのですが、問題と答えの位置が離れているため、Kindleだと答え合わせをするのが面倒くさかったです。
忘れた頃にパラパラっと見たいページを見返しやすいのも、紙の良いところです。
- DVA出題範囲のサービス概要を勉強することができる
- Udemy模擬問題集やWEB問題集と併せると効果的
- 紙ベースの購入がオススメ
- 各サービス概要をサラッと見返せるので、記憶に定着しやすい
Udemy教材で試験範囲を網羅
Udemyで以下2つの教材を活用しました。
(Udemyは頻繁にセールを行なっており、1,500円〜2,000円で講座視聴が可能なので、セールのタイミングを狙って購入することをオススメします。)
デベロッパーアソシエイト出題範囲の各サービス概要をハンズオンとともに体系的に理解できる講座です。
しかし残念ながら2022.11.6時点では、日本語版の教材が存在しません。
(字幕で日本語を選択することは可能ですが)
ただ講座で使用されているスライドは図が非常に多く、ハンズオンでも画面ベースで説明してくれるので、英語が分からなくても何となく言っていることは伝わります。
英語に苦手意識があまりない方は受講してみると良いでしょう。
DVAの模擬試験問題が5回分収録されています。
問題の難易度は、本番試験よりも難しいと思います。
(模擬試験では40〜50%くらいの正答率でしたが、本番のDVA試験には合格することができました。)
5回分のうちの1回目は難易度が易しく、回数が増えるにつれて難易度も上がっていくという感じでした。
試験勉強をする際は、1〜5回分を2回ずつくらい勉強して、分からない問題をメモしてさらに深堀するというのが効率的かなと思います。
- DVAの講座は英語版のみ
- 難易度が高めの模擬問題で実力を高めることができる
- セール中に購入すれば、1500円ほどで購入可能
AWS WEB問題集を解く
AWS WEB問題集というサイトでは、DVAの模擬問題を350問以上解くことができます。
(SAAと比べると問題は少ないのがちょっと残念です。)
このサイトの模擬問題は本番に近い難易度なので、やっておいて損はないでしょう。
料金プランは、ベーシック(4,480円)とプロフェッショナル(5,480円)の2種類が存在します(90日間)。
アソシエイトレベルのAWS認定(SAA、DVA、SOA)の問題はベーシックで利用することができるので、DVAの資格取得を目指す方はベーシックプランに加入すればOKです。
本番に近い難易度なので、このWeb問題集で8割くらいを取れるようになれば試験の合格率も高まると思います。(僕は2回ずつくらい問題を解いて、7.5割くらいの正答率になった段階で試験を受験しました。)
- 本番に近い難易度の問題を解くことができる
- DVAの模擬問題は350問以上
- 全ての問題を解くためには、有料プランへの加入が必要
(アソシエイト試験問題は、ベーシックプランで利用可能)
AWS サービス別資料
AWSの公式サイトで紹介されている資料なので、最新情報をキャッチすることができます。
資料自体も画像が多めで分かりやすいものが多いです。
DVAの範囲であれば、「CI/CD」「CloudFormation」、「Lambda」、「Elastic Beanstalk」、「ECS」などの資料を重点的に見ておくと良いでしょう。
内容が難しい場合もありますが、試験合格が目的であれば大体のサービス概要が分かる程度の理解でも大丈夫だと思います。
- AWSの公式資料なので、最新情報を得ることができる
- サービスごとに資料をまとめられているため、欲しい情報をピンポイントで得ることができる
DVAを取得すると何が良いの?
DVAの資格取得をすることでどんな良いことがあるのかをまとめます。
より実践的なAWS知識を身につけることができる
DVAは開発者に必要な知識・スキルを身につけるための試験であるため、その出題範囲もより実践的なものとなっています。
出題範囲には、AWSのコンテナサービスである「ECS(Elastic Container Service)」や、CI/CDツールである「CodeCommit」や「CodeDeploy」などの技術が含まれます。
コンテナやCI/CIは近年IT業界において注目されている技術であるため、DVAの資格勉強を通じて同時に身につけておいて損はないでしょう。
またAWSを使った環境の構築手順や開発ツールの活用を学ぶなかで、AWSを利用するメリットをより具体的にイメージできるようになります。
SAAよりも希少性が高い
DVAはSAAと同じくアソシエイトレベルの試験なので、難易度もほぼ同じです。
(個人的にはDVAの方が難易度はやや易しいと思いました。)
しかし、SAAと比べるとDVAを取得している人の数は少ないです。
保有している人の数が少ないということは、それだけ希少性も高く、周りと差がつけられるということです。
AWSの技術者として活躍したい考えている人は、DVAの資格取得を通じて新技術の知識保有をアピールすることで、希望するプロジェクトへ参画させてもらいやすくなったりもすると思います。
まとめ
DVAの試験勉強に関して、SAAよりも模擬問題や参考動画の数が少ないのもあって試験合格に必要な知識を身につけることができるのか不安でしたが、SAAよりもちょっとだけ高い得点で合格することができました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
本記事がDVAの資格取得を目指す方の参考になれば幸いです。