【高難易度】AWS認定ANSに合格!勉強方法、時間などをご紹介。【高度なネットワーキング】

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2023年7月1日にAWS認定 Advanced Networking – Specialty(ANS-C01)に合格しました。

ちなみに1度目の試験は、スコア:697で不合格でした。
2度目の試験で、スコア757を獲得して何とかリベンジ合格することができました

1回目のスコア
2回目のスコア
くれとむ

合格点が750点なので、めちゃめちゃギリギリの合格でした…
ANSは、思っていたよりも難しい試験でした。

筆者プロフィール(ANS取得時点)
  • IT系の保有資格:AWS認定(CPP、SAA、DVA、SOA、SAP、DOP、ANS(New!))、基本情報技術者
  • 経歴:SE 3年目
  • AWS使用歴:システム構成検討、環境構築を6ヶ月ほど

本記事では、ANSの試験概要と合格するための勉強時間、試験対策などをお伝えします。
これからANS試験を受ける方の参考になれば幸いです。

  • 受験区分:ANS-C01
  • 勉強期間:1ヶ月半(約80時間)
  • 試験対策:参考書、Udemy教材、AWS WEB問題集、AWS Blackbelt、ChatGPTなど

Advanced Networking – Specialtyとは?

AWS Certified Advanced Networking – Specialty は、複雑なネットワークタスクを実行し、ネットワークソリューションのアーキテクチャの設計と実装に 5 年間の実践的な経験がある個人を対象としています。

本試験の受験対象 / AWS認定Advanced Networking – Specialtyサイトより

ANS(Advanced Networking – Specialty)は、非常に難易度の高い試験でした。
AWS認定試験の中でも、SAPの次に難しいとよく言われています。

くれとむ

実際に受験してみて感じた難易度は、SAP=ANS > MLS > DOP > DAS > SCS > PAS > DBS > SOA > SAA > DVA > CLFという感じでした。


ANSはネットワーク系の業務に携わっていない方ですと、イメージしづらいサービスが多い印象でした。
例えば、DirectConnectは実際に構築できないので、機能を理解するのが難しかったです。

またLoad Balancer系のサービス(Application Load BalancerGateway Load Balancer、Network Load Balancer)についても、個人で趣味レベルでアプリなどを構築している分には、あまり使う機会がありません。そのため機能や役割の違いを理解するのに苦労しました。

BGPやAS(Autonomous Number)などの一般的なネットワーク用語も多々出てきます。
ネットワークの勉強をあまりしたことがない場合、覚えることが多く大変だと思いました。

試験概要

  • レベル: 専門知識
  • 時間:  170 分
  • 受験料: 40,000円(2024/4/1から)
  • 形式: 選択式問題(65問)
  • テスト方法: Pearson VUE を通じたテストセンターまたはオンライン監督付き試験

試験時間は170分で、問題数は65問です。

試験範囲

以下のAWS公式サイトのANS試験範囲から、ポイントを抜粋します。
AWS Certified Advanced Networking – Specialty

各分野のパーセンテージは以下のようになっています。

第1分野ネットワーク設計30%
第2分野ネットワーク実装26%
第3分野ネットワークの管理と運用20%
第4分野ネットワークセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス24%
本試験の受験対象

試験前に、以下の要件を満たすことをお勧めします。

  • AWS テクノロジー、AWS セキュリティのベストプラクティス、AWS ストレージオプションとその基礎となる整合性モデルの活用と、AWS ネットワークのニュアンスや AWS のサービスの統合への関連性についての、専門的な経験。
    →DirectConnect、VPN、ELB、Route53、CloudFront、Transit Gateway、VPCピアリング、PrivateLink、VPCエンドポイントなどANS出題範囲のサービス概要を理解しておく
  • 高度なネットワークアーキテクチャと相互接続オプション [例: IP VPN、マルチプロトコルラベルスイッチング (MPLS)、VPLS (Virtual Private LAN Service)] に関する知識。
    →BGPにおいてBFD(Bidirectional Forwarding Service)を有効化することで、障害検知を早くする。VPNにおいてECMP(Equal Cost Multi Path)を設定して、ネットワーク速度を高める。などの構成を学習しておく。
  • オートメーションスクリプトとツールの開発に精通していること。これには、以下の設計、実装、および最適化が含まれます。ルーティングアーキテクチャ (静的および動的を含む)、グローバルエンタープライズ向けのマルチリージョンソリューション、可用性の高い接続ソリューション (例: AWS Direct Connect、VPN)。
    →高可用性のために、Direct Connectに加えて、VPNで冗長化をする。もしくはDirectConnectをデュアルロケーションで構成する。VPC同士の接続において、Transit Gatewayを使うのか、それともVPCピアリングを使うのか。などを選択できるようにしておく
  • CIDR とサブネット (IPv4 と IPv6)、IPv6 移行の課題、AWS WAF、侵入検知システム (IDS)、侵入防止システム (IPS)、DDoS 保護、EDoS (Economic Denial of Service/Sustainability) などのネットワークセキュリティ機能の一般的なソリューションに関する知識。
    →AWS WAFとCloudFront、ALBの連携、ACM証明書、DNSSECによるパブリックホストゾーンの暗号化などを学習しておく
くれとむ

DirectConnect、VPN、ELB、Route53のようなネットワーク接続関係のサービスに加えて、DNSSECやWAFのようなセキュリティ系のサービスも出題されるので、サービス内容を確認しておくと良いと思います。

ANSの勉強時間は?

ANSの学習に使った時間は、 84時間 でした。
スマホアプリで勉強時間を測っていました。


勉強時間配分に関しては大体以下の感じです。
僕自身は、特にUdemy講座受講に多くの時間を費やしました。

学習教材勉強時間の配分
Udemy(講義)40時間
Udemy(問題集)6時間
Web問題集25時間
参考書5時間
メモ帳整理&確認5時間
BlackBelt5時間
合計84時間

ANSの勉強方法

以下のような方法で、ANSの試験勉強をしました。

ANS試験勉強の方法
  1. ANSの参考書を読む
  2. Udemy教材を活用
    (英語版のみ)
  3. Tech StockのWEB問題集を解く
  4. YoutubeでAWS BlackBeltの動画視聴
  5. AWSハンズオン動画を確認
  6. メモ帳にまとめる
  7. ChatGPTに分からないことを聞く

ANSの参考書を読む

ANSを学習するにあたって、「要点整理から攻略する『AWS認定 高度なネットワーキング-専門知識』」という参考書を購入しました。

ANSで出てくるポイントを網羅的に学習することができるのでオススメです。


本番と同じ65問の模擬問題も用意されています。
試験を想定した問題をたくさん解きたいという方にもおすすめです。

Udemy教材を活用

Udemy | AWSの資格をとるならUdemyで学ぼう!

ANSの学習にあたって、Udemyで以下2つの教材を活用しました。
Udemyは月に2,3度セールがあり、その時期は2,000〜3,000円ほどで購入可能なので、セールのタイミングを狙って購入することをオススメします。

IT資格の人気オンラインコース
[NEW] AWS Certified Advanced Networking Specialty 2023

ANSで出題される各サービス概要を網羅的に学ぶことができる講座です。
サービス数が非常に多いにも関わらず、重要ポイントが簡潔にまとめられおり、
時間の動画にANS合格のためのエッセンスがぎゅっと凝縮されています。

こちらの教材は英語音声・字幕のみです。
ただ、日本語の自動字幕を設定できることに加えます。
説明スライドは図が非常に多く分かりやすいですし、英語に苦手意識がない方は受講してみると良いと思います。

Practice Exam – AWS Certified Advanced Networking Specialty

こちらの教材では、ANS-C01の模擬問題を80問解くことができます

英語の問題集ですが、Chromeの日本語翻訳機能を使えば、日本語で問題を解いて解説を見ることができるので、学習に支障はないと思います。

  • UdemyのANS対策講座がおすすめ(日本語の自動字幕あり)
  • 英語の模擬問題集は、Chromeで日本語翻訳して解くと良い
  • セール中に購入すれば、2,000〜3,000円ほどで購入可能

Tech StockのWEB問題集を解く

TechStock|AWS WEB問題集で学習しよう
このサイトでは、ANSの模擬問題を320問以上解くことができます。

有料ではありますが、問題数が多く問題自体の質と解説のクオリティも高いため、合格に向けた事前学習には欠かせないと思います。
ANSだけでなくその他のAWS試験においても最も有効な学習方法です。

ANSを含めた専門知識の問題はプロフェッショナルプランに加入することで解くことができます。
4,580円(税込)で90日間の利用が可能です。

  • ANSの模擬問題は320問以上
  • ANSの問題を解くためには、プロフェッショナルプラン加入が必要

YoutubeでAWS BlackBeltの動画をみる。

Youtubeに投稿されているBlackBeltの動画を見ることもおすすめします。
各サービスごとに大体50分くらい動画で要点が分かりやすくまとめられています。

分かりやすい動画ばかりなので、AWS概要を学ぶにはもってこいです。

くれとむ

通常速度だと時間がかかりすぎるので、1.5倍速にして動画視聴していました。

ANS学習においてBlackBeltで見た動画
  • Gateway Load Balancer
  • AWS Direct Connect
  • AWS Transit Gateway
  • Elastic Load Balancing (ELB)
  • AWS re:Invent 2022 – Improve performance and availability with AWS Global Accelerator (NET301)
  • AWS Site-to-Site VPN
  • Amazon Route 53 導入編

なお、BlackBeltの動画に使われている資料は以下のリンク先から確認することができるので、
こちらの資料を使って苦手分野を重点的に確認するのも良いでしょう。
AWS サービス別資料

AWSハンズオン動画を確認

AWSハンズオン資料のサイトから、以下の動画で学習しました。

ANS学習に用いたハンズオン資料
  • Network編#1 AWS上にセキュアなプライベートネットワーク空間を作成する
  • Network編#2 Amazon VPC間およびAmazon VPCとオンプレミスのプライベートネットワーク接続
  • Network編#3 クライアントVPNをつかって、リモート接続環境を構築しよう
  • Amazon CloudFrontおよびAWS WAFを用いてエッジサービスの活用方法を学ぼう

ハンズオン動画の視聴には、メールアドレス(個人のものでOK)、名前、御社名(個人の学習目的の場合は、「個人」などと入力)、電話番号を記載して登録すれば、無料で動画(youtubeの限定公開)を見ることができます。

メモ帳に要点をまとめる

SAP試験の時にも実施したことですが、メモ帳に試験概要をまとめておくことが個人的にお勧めです。
サービス概要や、Web問題集で何回も間違えたところを書いておくことで、
自分で書いたものを試験直前に見返すことで、自分がどこでつまづきやすいのかを再確認することができます。

僕が試験用に作成したメモ帳 → AWS ANS学習メモ.pdf

ChatGPTに分からないことを質問する

ChatGPTに分からないことを聞くという勉強方法が非常にお勧めです。
今までは疑問に思ったことを調べるにしても、Googleキーワード検索だと中々自分の知りたい情報が見つからないという苦労もありました。

ChatGPGに聞けば、自分の知りたいことを親切かつ詳しく教えてくれます。
(Yahoo知恵袋で聞くような内容が、一瞬で返ってくるようなイメージです。)

くれとむ

LAGとECMPの違いは何ですか?

ChatGPT

LAG(Link Aggregation Group)とECMP(Equal-Cost Multipath)は、ネットワーキングにおけるトラフィックのロードバランシングや冗長性の向上を目的とした技術ですが、それぞれ異なる概念や動作方法を持っています。
・・・

たまに嘘の情報を教えてくることもありますが、自身の知りたいことを文章ベースで調べることができるのは、非常に助かります。

ChatGPTなしの勉強はもう考えられないくらい重宝していました。
(有料プランでGPT-4を使用していましたが、GPT-3.5でも十分使えるレベルだと思います。)

ANSを取得すると何が良いの?

AWSのネットワーク構成を検討できるようになる

ANSの試験勉強を通じて、ネットワークの具体的な構成検討が行えるようになります。

DirectConnectやTransitGatewayによるオンプレミスと複数のVPC接続などは、企業などの大規模ネットワーク構築には必須です。

AWS認定 ANSを取得することで、IT人材として重宝される可能性が高まると思います。

また企業レベルの構成検討だけでなく、個人でAWSを使う場合でもANSの知識は非常に役立ちます。セキュリティグループやルートテーブル、VPCエンドポイントは、AWSを使う上で避けて通れないものです。試験勉強を通じて学習しておいて損をすることは絶対にないです。

くれとむ

AWS上でアレクサとChatGPTを連携させてみましたので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

一般的なネットワークの知識も身に付く

AWS特有の知識だけでなく、一般的なネットワークの知識も身につけることができました。

今までネットワーク関係の仕事に携わる機会がなかったので、ネットワークの仕組みをイメージすることができませんでした。
AWS試験勉強を通じて、多少なりともネットワークの構成を理解することができるようになりました。

今後ネットワークスペシャリストも受験しようと思っているのですが、その際にはAWS ANSで身につけた知識が役立つのではないかと思っています。

ANSで知ったネットワーク知識
  • BGP(eBGP、iBGP、ASPATH、LP、MED、ルート伝搬など)
  • ECMP
  • MTU、ジャンボフレーム
  • LAG
  • BFDやDPD
  • DNSレコード(Aレコード、AAAAレコード、CNAMEなど)
  • 拡張ネットワーキング(SR-IOVなど)

などなど

まとめ

ANSは思っていたよりも難しい試験で、1度目は不合格となってしまいました。
実務でネットワーク関係の構築に携わったことがなかったのもあり、最初はネットワーク構成をイメージすることや覚える内容の多さに手こずりました。

正直、合格はしたものの、まだまだネットワークに関しては、理解できていないことが多いです。
(スコア757点のギリギリ合格でしたしね。。)

ただANSで学んだ知識は、AWSを使う上で非常に重要な内容であることは間違いないです。
(個人でAWSを使う際にもルートテーブルやVPCエンドポイントは必ず使うサービスであるため。)
ですので勉強するモチベーションは保つことができました。
今後もさらにネットワークの知識を深めていきたいと思っています。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
本記事がこれからANSを受験する人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ではでは。










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くれとむ
IT企業3年目のエンジニアです。 日常の便利なものやITに関する記事を投稿しています。 AWS認定12冠(CLF, SAA, DVA, SOA, SAP, DOP, ANS, SCS, MLS, DAS, DBS, PAS)、基本情報技術者、応用情報技術者、TOEIC L&R 870点 このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。