
パソコンのキーボードを使って、[Alexandros]さんの楽曲”ワタリドリ”を演奏してみました。
本記事では、その具体的な方法を紹介していきます。
Contents
演奏してみた
実際に演奏した動画がこちらです。
Wordを開いてひたすら練習したのですが、全部で40ページ分くらいになりました。
練習を通して指先が器用になったのか、文字を打つ速度もだいぶ上がった気がします。

PCのキーボードでギターの音を鳴らす
以下ではパソコンのキーボードでギターの音を出す方法をご紹介します。
まずざっくりとした手順はコチラです。
TickeysはMac用アプリなので、Windowsの場合は使用できません。
これらの手順を終えると、パソコンのキーボードからギターの音を鳴らすことができるようになります。
詳しい手順を1から説明していきます。
①「Tickeys」というmacアプリをダウンロードする
まずは「Ticket」というMac用アプリをダウンロードします。
「Tickeys」とは、パソコンのキーボード音を自分の好きな音にカスタマイズできるアプリです。


今回はパソコンでワタリドリを演奏するために、タイピング音をギターの音変えていきます。
Tickyesの詳しい使い方は、こちらのWebサイトに非常にわかりやすく説明されています。
Macが100倍楽しくなる!キーボード音をカスタマイズしてタイピング人生を変えよう!Tickeys
興味のある方は是非チェックしてみてください。
②フリーソフトの「TaxGuitar」をダウンロードする。
次にキーボードに当てはめるギターの音を用意します。
そのために用いるのが、「TaxGuitar」という無料のギターtab譜ソフトです。

このソフトを使って、演奏に必要なギター音を一音ずつ鳴らして録音していきます。
③録音アプリでパソコン上の音を録音する
「TaxGuitar」で鳴らした音を録音するためのアプリを用意します。
今回は「VideoSolo Screen Recorder」というアプリを用いて録音を行いました。

・パソコンの内部音声を録音することができる。
・無料版でも3分間の録音が可能
「VideoSolo Screen Recorder」はパソコンの内部音声を録音することができるアプリで、「Tax guitar」で鳴らしたギター音をこのアプリで録音していきます。
無料版では3分までしか録音ができないのですが、今回はギターの音を一音ずつ録音するので十分です。
●1弦2フレットの音
●1弦4フレットの音
④音声ファイルをwav形式に変換する
Tickyesでキーボード音を変更するためには、wav形式の音声ファイル用意する必要があります。
録音したファイルがwav形式でない場合はファイル形式を変更しておきましょう。
「VideoSolo Screen Recorder」で録音した音声ファイルはm4a形式なので、wav形式に変換する必要があります。
音声形式の変更は以下のサイトで無料で行うことができます。
オンライン無料音声ファイル変換-Convertio

⑤「Tickyes」を使ってタイピング音をカスタマイズする
最後に録音したギター音を「Tickyes」でキーボードに当てはめていきます。
そのために以下のような手順でTickyesの設定をしていきます。
●ギター音のファイルをTickeysのファイルに入れます。
→「アプリケーション」を選択
→ 「Tickeys」アイコンを右クリック
→「パッケージの内容を表示」をクリック
→「Contents/Resources/data」の順にファイルを移動する
→ファイルを作成して、そこに録音したギター音ファイル(wav形式)を貼り付けます。
(ファイルの名前は何でも大丈夫です。)


次に貼り付けた音声ファイルをキーボードから鳴らす設定をしていきます。

●”schemes.json”というファイルを編集してキーボードにギター音を割り当てます。
→Contents/Resources/data内にある“schemes.json”を開きます。
→以下の画像に示すように、音声ファイルを指定します。

“schemes.json”を開くと、以下のような画面になります。

自分の好きな音にカスタマイズするために、最後尾にコードを追加します。
ちなみに今回僕が”ワタリドリ”を演奏するために追加したコードはこんな感じです。


う〜〜ん、なんのこっちゃ。
これだけ見ると何のことか訳が分からないと思うので、Tickyesの仕組みについて詳しく説明していきます。
Tickyesで音を割り当てる方法
まずはあらかじめ記述してあったカッコ内のコードをどれでもいいのでコピーして、一番下に貼り付けます。

コピーしたコードの”name”、”display_name”、”files”、”non_unique_count”、”key_audio_map”の内容をそれぞれ変更していきます。
まず”name”と”display”の後には、先ほどwavファイルを入れた場所のファイル名を書きます。
(今回はguitarというファイルにwavデータを入れたので、”guitar”と記述。)

次に”files”の横にあるカッコ内に、先ほど貼り付けた音声ファイル名を全て記述します。
(1-1.wavはギターの1弦1フレットを表しています。)

non_unique_countのところは、0と書いておきましょう。
(5と書いた場合、filesに記述したファイルを0番目から数えて5番目まで読み取るという意味です)
(0と書いた場合は、filesのファイルを全て読み込みます。)

“key_audio_map”で、キーボードのどこに、どの音を割り当てるかを指定します。


ここが少しややこしいです。
「Tickyes」では、キーボードにそれぞれ以下のような番号が割り当てられています。

“key_audio_map”の左側の数字がこのキーボードの数字に対応しています。

そして右側の数字は、”files”に記述したwavファイルの何番目の音を割り当てるかを表しています。
この時に、filesに入れたwavデータは0番目から数えることに注意してください
(上の記述で”1-2.wav”をキーボードの”U”に割り当てたい場合、”key_audio_map”:[“32”:1]と)
今回は以下のような配列でギターの音を当てはめました。
(例:1-2はギターの1弦2フレット、5-11はギターの5弦11フレットといった感じです)

ちなみに”schemes.json”に自分でオリジナル音声を追加した場合、{}の後にはコンマが必要ないということにも注意が必要です。
最後はコンマがいらない。

ここまでで演奏するための準備はOKです。(めっちゃ時間かかりました。)
後は演奏の練習をひたすらしていくだけです。
まとめ
今回は「Tickeys」というMac用アプリでキーボードの音をカスタマイズして、[Alexandros]さんの楽曲”ワタリドリ”を演奏してみました。
ギター音の割り当てや録音作業、演奏練習が結構大変だったのでサビしか演奏できませんでした。

気が向けば、また別の曲にも挑戦したいと思います。
皆さんも興味があれば、ぜひ試してみてください。
というわけで最後まで見ていただきありがとうございました!!
ではでは👋
①「Tickeys」というMac用アプリをダウンロードする。
②フリーソフトの「TaxGuitar」をダウンロードする。
③録音アプリを用いて、パソコン上の音を録音する。
④音声ファイルをwav形式に変換する。
⑤「Tickyes」を使ってタイピング音をカスタマイズする。